糠信 憲明 様(1期生)

 卒業してはや25年が経とうとしています。「看護師になって」からの時間がそんなに経過したのかと驚く自分がいます。あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ・・・そんなヨゾラノムコウ状態とでもいいましょうか・・・わかる方だけわかってくれたら十分です(笑)。

 私たちが在学生だったときは「〇期生」という表現が直ぐに口をついて出てきました。新設学科であったこともあり、同学科の先輩たちがいないキャンパスライフはある意味では自由であり、不便なこともありました。一期生しかいない3号館では学生同士のつながりが強まり、医学部医学科のサークルに参加させてもらうなど貴重な体験をさせてもらいました。

 学部の卒業や国家試験さえ危ぶまれていた私が、今は大学で教員をさせてもらっています。学生時代の私が生徒として存在していたら確実に摘出手術をしていたであろうことを想うと、色々なキャラクターの学生を出来るだけ排除しない多様性(ダイバーシティ)があったように感じます。

 学生時代の同窓生とは今でも定期的にWeb飲み会をしたり旅行に行ったりもしています。「大学時代の友人は一生もの」。中学でも高校でも当てはまるのでしょうが、その時その時の自分を知ってくれている人がいることは本当に嬉しいことです。今だったら確実に炎上するようなイタズラも幾つもやりました。その「思い出し笑い」も、東海大学でもらった宝物の一つであるように思います。